MRTサムヤーン駅そばワット・フアランポーン、美しい本堂。心地よく汗が引いていった。
こんにちは。木村悦子です。(^^)
お金も時間も無くても楽しめる!バンコク街歩き、今回は寺院でくつろぎ編です。
ご飯を食べてショッピングの後、ちょっと休憩したくなりますよね。そんな時カフェもいいけどここはタイ。「もういいよ」くらいお寺があります。またご存知の通りその雰囲気や在り方は日本のそれと結構違います。一番の違いは在家信者の存在でしょうか。
先日UPの「江戸三十三観音巡り」のように、日本で在家信者はお参りや法事にユーザーとしてのみ参加する感じ。しかしタイでは寺で信者が立ち働いています。タムブン(Thambun)すなわち「徳を積む」ために。そもそも毎朝僧侶の托鉢に食事を入れる機会があります。
少年僧侶の托鉢。比丘(出家者)はホントにここに頂いたものしか食べられない。
寺院はオープンで、外国人旅行者も気軽に立ち寄れます。薄暗い本堂で静座していると暑い国の倦怠と同時に心地よい風も感じられ、その両方にうっとりしました。
バンコクでご利益一番といわれている寺だそうですが(後で知った)私は単純に心とカラダが休まる場所としておすすめします。
ワット・フアランポン Wat Hua Lamphong
中国寺院(位浅堂) Chinese Temple
ソンブーンでランチ後、立ち寄った近所のお寺。こちらもランチ後か女性が寝ていた。
タイのお寺ですが敷地内は中国風の建物が。ちょっと中の人と話をしました。
慈悲の「慈」が提灯に染め抜かれていた
後で知人に聞いたらここは泰国義徳善堂という慈善団体の建物だったようです。
レスキュー隊を持つことで知られ、事故の際に真っ先に駆け付けるとのこと。えーっ!?日本では消防署
が担う役だと思うのですぐイメージできず。しかしタイでは民間の救急救援活動としてよく知られているそうです。
「命を助ける」ド直球の仏教実践。すごい!!
▼支援した人のブログ。
【曼谷】捐棺做善事~泰國義德善堂 @ 放假趣 {Fun Job Trip} :: 痞客邦 ::
▼中国慈善活動の世界が垣間見られる。(華僑報徳善堂)
こういう場所に寄付をするというタンブン(積善)もある。レスキューカテゴリなので事故を避けたい時などにいいですね。(対価を求めてはまったく本来の布施ではないですが、自分のしたことは同ジャンルで還ってくるので、私はよく保険と同じ使い方をしています)
単なる寺社維持の賽銭じゃない所が仏道実践しており、とても気に入りました。改めて立ち寄ってみたいです。
鰐に乗る仏 Buddha on the Crocodile
日本でも仏は色々な動物にお乗りになるが(普賢菩薩の象、孔雀明王の孔雀など)「ワニ」初めて( ゚Д゚)
金箔の仏 Golden leaf Buddha
日本の阿修羅像のように多面多臂(ためんたひ)の仏像。中国寺コーナーなのでちょっとタイの佛様と感じが違う。
同じく金箔の仏像。ご利益を求めて金箔を貼るようです。
日本にも治したい場所を撫でるとかで、全身ツヤツヤになっている仏様がいますね。
象さんも貼られてる
瓦の寄進(徳を積む) To practice Charity
寄進用屋根瓦。一つずつ買ってタンブン(積善)する。みんなで寺を建立するのは日本も同じですが、タイでは更に多様な方法で徳を積みやすくしています。
瓦を並べ中
正面玄関 Front Entrance
正面入口から入り直してみました
プミポン国王追悼壇 Memorial of Rhama IV
プミポン国王追悼壇
国王追悼壇のそばにはなぜか必ずこういう立派な鳥がいました。とりあえずRoyal Birdと呼ぶ
正面の仏像 Buddha in front of the Temple
首から下の簡素なデザインがきれい。
花売り場 Flower Shop
日本の寺もそうだが、花や線香売り場の看板に自国語以外が使われていたためしがない。
とりあえず20バーツかなと看板から推測
南国らしく、生花はとてもきれい
ガネーシャ Ganesh
金のガネーシャを拝んでいる男性。ヒンドゥー教がそのまま入っている
寺の猫 Cat in the Temple
猫キタ――(゚∀゚)――
タイでも寺に猫を捨てていく人がたくさんいるそうです。この子は落ち着いていたので、タイあるあるの「何となく寺で餌もらってる猫」かもしれなかった。
こっち向かないかなとカメラを向けていたが、一心不乱に身体をなめていてなかなか向いてくれない。
それを見ている七曜日の仏(タイでは生まれ曜日毎に守護仏がいるという考え方があります)
その猫の写真は諦めるがよい。。
ペロペロ
誕生仏のろうそく Candles the Birthday Buddha
そのすぐ近くに七曜佛に捧げるロウソクが売っていました。日本の寺にありえない色たち
Sunday Red
Monday Yellow
Tuesday Pink
Wednesday Green
Wednesday Night Black(なぜか水曜は昼と夜がある)
Thursday Orange
Friday Blue
Saturday Purple(見た目はDeep Blue)
「white」だけが何を指すのかよく分りませんでした。(「毎日」は金色だそうですが、その代わりかも)
黄色い蝋燭 Yellow Candles
タイ仏壇につきもの濃い黄色ロウソク。この品質も低そうなロウソクがとても高貴にみえる
お坊さん人形 Dolls resembles Monk
赤ちゃん連れのお母さんが熱心に「お坊さん人形」を拝んでいた
( ゚Д゚)
タイ語が読めたらなぜ彼らが托鉢をしているのか、いろいろ理解できたでしょうが、残念
チョト怖い(*ノωノ)
本堂 Main Hall
階段を上り本堂へ行ってみました。
精緻な細工の玄関
本堂正面からの眺め。ワット・ファランポーンは込み入った都会に建っていました。
何の仏様だろう タイの仏教はまだ今の私には謎風味
きれいな花。生花で毎日作るところが、日本の私にはとても贅沢に思えます。
本堂内。奥行きと屋根が高く気持ち良い。人はまばら。
薄暗い天井にシャンデリアがきれい
僧侶の祈り Buddhist Monks Pray
ふらりとお坊さんが現れました。
額を床につけ深い礼拝を捧げていた。タイでは、人が真剣に祈っている姿をよく見ます。
簡素な頭陀袋に一枚布の姿が、日本のキンピカの袈裟よりどうしても高貴に見えてしまう。「持たない」というメッセージを体現しているからだ…。持てないというか。(鉢と衣と…、持っていいものと数が細かく決められている。眉毛も剃る。お昼過ぎ残った食物も持てない)
持てないのは、余分な執着です。そういう意味では上座部仏教のお坊さんは究極のミニマリストですな。本能と真逆なのに、しぶとく2600年も続いている生き方。
絢爛なタイのお曼荼羅。
こうして見るとよく分りますが、一番左に一段高くなっている場所があります。
タイでは出家者(坊さん)は在家と違ってこういう「一段高いとこ」で礼拝する。チェンマイ・タモ寺のお坊様達も皆さんこの「一段高いとこ」で召し上がっていた。それくらい在家と出家の扱いの違いは徹底している。
その代わり、ライフスタイルも厳格に違います。性行為と飲酒は一切あり得ず、あるなら還俗(在家に戻る)です。ただしタイでは還俗を恥とは全く考えていません。「人生の中でもっとも徳を積む生き方を終えた」だけだそうです。「おつかれ。これからは在家で頑張ろうな」ってとこでしょうか。
日本で出家という生き方は「一度したら一生涯」というイメージですが、私はこのタイの合理性はとても良いと感じます。無理やり続ければ、自他に嘘つかざるをえなくなっていく。
むしろ出口がちゃんと設定されている分、運用は現実的で(色々現代は事情も変わりつつあるようですが)つまりそれほど出家はタイではありふれたライフイベントなんだなと。
曼荼羅 Mandala
水瓶から水を与える、さしずめ日本なら観音菩薩だろう。神話の一場面何かのんきな感じ。象は見るからにいい子。
争いの場面にワニやトラ、水牛が出てくる。
タイのお曼荼羅によく見られる、濡れ髪を絞る女神はプラ・メー・トラニーといい、もとはヒンドゥー教の地母神だそうです。
瞑想修行中の悪魔に襲われたブッダを長い髪の毛を絞って起こした洪水で救ったという。(何それ…)タイの人にとってはとてもありがたい存在だそうです。
国ごとにヒンドゥー教の混じり方が違うだけで、混じってるのは一緒
そんな話聞いた事ないなーと思うも、日本だってものすごく日本風味の拝み方や仏典解釈をしていると思う。海外で仏教を見るとその違い&共通するエッセンスを感じおもしろい。
装飾、賽銭箱 Ornament,Donation Box
ぜんぶタイ語のお賽銭箱。日本と違い実用的な外見。
入口ドアのきれいな細工
貝細工だろうか。(ワットポー涅槃佛の足の裏のキラキラと同じ)
いつの間にか人が増え、汗も引いていました。ゴージャスでのんびりした空間です。本堂はすごく心身が休まるので、観光を兼ねた休憩におすすめします。
追記 牛が居ます The temple keeps Cows
タイ在住知人に聞いたら、このお寺には「牛」がいたそうです。( ゚Д゚) 屠殺前に引き取り、困窮農家へ譲るための一時預かり所として…
レスキュー隊といい、寺の活動が私の想像を軽く超えていましたが(笑) どちらも命を助ける行いで、タイでは寺が法施以外にダイレクトな「仏道実践」してるのが本当にすごい!
牛に会えなかったのは返す返すも残念でしたが、必ずまた行こうと思います。これから行かれる方はぜひ、忘れず牛とも触れ合ってきてください。
開始後0:32あたりで寺にいる牛の説明になる 牛カワユイ
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