クウェー川鉄橋のタイ人カップル。
橋上の観光客
こんにちは。木村悦子です。(^^)
前回の続きです。
▼前回
クウェー川鉄橋までの道 Road to the River Kwae bridge
街の景色が急に雑多になり、繁華街に近づいたと解った
列車が見えてきた
大きめの公衆トイレ
往来の激しさを示す巨大ゴミ袋
観光客
タイの観光地に良くあるオーダースーツ店
ジュース屋台とタイ人家族
クウェー川鉄橋へ着きました。
クウェー川鉄橋 River Kwae Bridge
橋はガイドブック写真そのままでした。
Riding any vehicle on the bridge is strictly prohibited. State Railways of
Thailand will take no responsibility for any accidents.
橋上ではどのような乗物も厳重に禁止されています。タイの国営鉄道はいかなる事故についても責任を負いません。
もちろん人が落ちないよう手すりはあるが、結構その目が粗くてドキドキ
私もおずおずと渡り始めました
右前方に中国式観音像が
中国の人もたくさん亡くなっていたしなあ、とさっき立ち寄った中国人墓地を思い出す。今でもタイに中国人はたくさん住んでいます。(というか既にタイ経済の中核を握っています)
向こう岸の近くに漢字の看板。
字面から、亡くなった軍人達への記念碑と思われた。ボートや陸橋、屋台でにぎわうが、やはり細部は暗い成り立ちを感じさせる。
史実の悲惨さと現在の観光地ぶりのギャップが激しい。ここで一番強く感じるのは感動でも喜びでもなく「無常」でしょうか。
タイ人の男女が言葉もなく川を眺めていて、ここだけが美しく見えました。二人の佇まいに浮足立ったものがなかったからだろうか。
橋に腰掛けないでください
やっと地面になった。向こう側へ到着
でもずっと続いている。
すごいのは、この線路と橋が現役なことです。一日数回、観光鉄道が行き来する。ビックリするけどそのために橋の両サイドのポケットに避難、というか寄るようです。
▼列車運行中の様子(フォートラベル)
↑もし歩いているときに電車が来たら、このポケット(安全プラットフォーム)に入る。
Take care when walking on the bridge Move to safety platform when train approaches bridge. State railways of Thailand will take no responsibility for any accidents.
橋をお歩きの際はご注意ください。列車が橋に近づいたら安全プラットフォームに移動します。タイ国営鉄道は、事故について一切の責任を負いません。
お休み中の屋台たちが放置されていた。
更に奥へ奥へと歩いていくと、こんな楽し気な様相に。
スタート地点に戻る。カップルが自撮り中。
横に爆弾が展示されていた。
日本人戦没者慰霊碑 Memorial Monument for Japanese
ドライバー氏は日本人慰霊碑にも立ち寄ってくれました。時間も土地勘もなく、自分では思いつかないルートでありがたかったです。
けど先ほど訪れた連合軍共同墓地に比べ、あまりに質素なので驚きました。
この差はそのままその国がその国民を大切にしている度合なんでしょうか??
↑連合軍墓地
泰緬鉄道プロジェクトでは暴力をふるう側だったとはいえ、日本兵だって、行きたくもない戦地で一つしかない命を失った事は同じなのに。
色々調べましたが、当時の日本兵が建立したもののようで、しかもその後日本国からの管理や支援は何もなさそうです。
つくづく国のため戦って死ぬなどあほらしくないですか?…
戦争で得をするのはいつも、徴兵される国民の側ではなく、徴兵する側の方です。戦争はいつも「防衛」という口実で始まる。騙されたらいけない。それは嘘です。怒りや恐怖をあおって私達を動かすだけ。
動かす方の人達は死にません。死ぬのは私達とその家族です。(笑)
質素なお布施箱が寂し気に置かれていた。
美しいのは、後に咲く花だけ
つくづく私達のご先祖そして私達(日本人)があわれ。無駄死、犬死の戦争に駆り出され、死んでからもこの有様…
このギャップは、私には思わぬいい勉強になりました。
カモられたドライバーに感謝すら芽生えました。
帰路 Return trip
帰路につく。さすがに夕方の光になっていた。
どういうワケか、帰り道が犬だらけだった。
日本でも飼犬が散歩されている時間ですが、みんな野良の子達なので自主散歩中。
Cars For Rentの文字。貸しバイクも多い。
チェンマイ同様、カンチャナブリーもバイクで巡るのが一番よさそうな所だと感じました。街の規模からいって。乗れる人は選択肢になると思います。
昔っからタイの田舎には常に欧米人の老人がいる。でも、若い頃はそれがなぜなのかよくわからなかった。
中年になって、彼らに限らずリタイヤ後の滞在先として東南アジアが魅力的なのがよく解るようになりました。
タイによくある、何だかわからない改造車。観光に使いそうなカタチ。
田舎町の夕方
元来た連合軍墓地を通る。
色んなものを見たけど、この日一番心に残ったことは結局、タイの田舎がとても美しい、ということです。
なんとなく街が雑多になったな、と思ったらすぐカンチャナブリーの駅に着いてしまった。
ありがとうございました。おつかれさまでした。
帰りもロットゥー(乗合バス)に乗る。宿泊地名を告げ、最寄り駅までの便に押し込まれる。
ロットゥーの客をさばくタイ人男性。
帰りのバス内では助手席で、運転手は行きよりずっと気さくな人だった。彼の到着駅名「カンペーンペッ」の発音が焼き付いています。
タイ語の発音は独特ですが、電車アナウンスなどは繰返し聞くため耳が慣れてきます。せめて地名くらいはとタイのイントネーションでブツブツ繰り返す。
帰りのロットゥー到着駅。(カンペーンペッ)仏像がライトアップされていた。
猫がいた。おいでおいで。
今日ね~カンチャナブリー行ったの。疲れたよ~
いいから餌くれよ…
地下鉄入口。ここまでくれば自分でもなんとか帰れます。
いろいろあったけど、充実した一日でした。
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