不信感の漂う表情。松戸市串崎南町の地域猫、不妊手術第一号「黒いお母さん」
お母さんの運命やいかに。
今回の報告に使用した「黒いお母さん」以外のさくら耳猫の写真およびチラシ画像は「どうぶつ基金」にお借りしました。
こんにちは。木村悦子です。(^-^)
今回は「どうぶつ基金 さくらねこ無料不妊手術事業」で手術できた猫の報告です。いつの間にか色々と猫の相談を受けるようになりました。それらの案件の一つです。
写真の受け渡しが上手く行かず遅くなりましたが、11月末に写真が届き、12月の現在報告いたします。
松戸市役所環境保全課に紹介を受け、相談者と電話で話を始めたのが8月。9月に捕獲器を渡すため現場に足を運びました。
野良猫達のストーリー
松戸市串崎公園近くの企業が倒産。跡にはそこの従業員達が不妊去勢手術もせず、無責任に餌をやっていた野良猫達が10匹以上残されました。
一種の「多頭崩壊」現場と言えます。
餌をやり始めると短時間に猫が次々現れた。
顔から右側面にザックリ深い傷の縫い跡。ケンカで深手を負い治療したばかりという。猫が増えれば縄張り争いも増え、医療費もかかる。無責任な餌やり者の罪は本当に重い。
相談者は近所の若夫婦で(彼らは猫の増加に何の関係も無い「被害者」ともいえるが)惨状を見かねて猫達の世話をしていました。
比較的人懐こい「慣れたお母さん」(相談者にノミ取り首輪をされている)
もう一匹妊娠が疑われる「黒いお母さん」がおり、当日からまずその子を手術しようと話し合っていました。猫はすぐ妊娠する。すでに「お母さん」がいっぱい…。
当時からがっついていた「黒いお母さん」の子「チビ」。「ちゅーる」に食いついている所。
が、何せ10匹以上の野良猫。すでに医療費もかさんでおり、本当に頭を抱えました。
(松戸市は対象から外されたため)すでに千葉県の無料不妊手術も頼れず、
引用「飼い主のいない猫不妊去勢手術事業実施計画」の2次募集について(受付終了)/千葉県
松戸市の制度も用が足りず(高額な手術費用の半分もカバーしないのが実態)
やむを得ず「さくらねこ無料不妊手術事業」に申請することにしました。
サイト29年度さくらねこ無料不妊手術事業 – どうぶつ基金
幸い審査に通ったため手術。
現在も現場で「地域猫活動」は続いています。その不妊手術第一号が「黒いお母さん」でした。
手術前の「黒いお母さん」
さくらねこ無料不妊手術とは
さくらねこ無料不妊手術事業は、全国の善意の寄付で成り立つ野良猫不妊手術に特化した「どうぶつ基金」の事業です。不幸な猫を増やさないという想いを持つ寄付者や、手術に応じて下さる病院など多くの方の支援で成り立っています。
お蔭様で1頭手術ができました
正直な所、野良猫不妊手術補助制度の無い地域の人が利用するものと思い、何より「浄財」を使う事に抵抗あり、まさか自分がと思っていましたが、人生「まさか」は起きるもの…。当時、他の選択肢も思いつかず、この度ありがたくお世話になりました。
お蔭様で1頭目のメス「黒いお母さん」ぶじに手術を終えました。どうぶつ基金、協力病院の皆さま方、貴重なご寄付を下さった方、本当にありがとうございました。
不幸な猫を無くしたい方へ
(さくらねこ趣旨に賛同の方へ)どうぶつ基金へご支援を
私達のように「使いたい」人は居ても「支援したい」人は少ないのが現状のようで…。使途は明確で、利用した感想としても厳正に運営されておりますので、同事業の趣旨に賛同いただけた方は誠に恐れ入りますが「どうぶつ基金」に支援のご検討をいただければ幸いです。
サイトどうぶつ基金 – どうぶつ基金は、猫や犬とヒトが幸せに優しく共生できる社会を目指します。
(松戸市・市川市周辺の方へ)地域猫メンバー・フード募集!
↓今回の件、動画作りました
知る限り、現在も若夫婦がたった2人で毎日餌をやっています。松戸・市川周辺ご近所の方、フードが余っている方、串崎南町の猫達にできる範囲でご協力をお願いできませんでしょうか。支援物資は当ブログで報告、責任を持ってお届けいたします。
松戸市串崎南町ご近所の餌やり協力者も募集しております。ご一報を頂ければ幸いです。
(追記)この記事UP後すぐ高校時代の友達から連絡有り、飼っている猫ちゃんが食べず余った餌を戴きました。責任を持って届けました。もちろん喜んでいました!本当にありがとう!

フードありがとう!
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