わかっちゃいるけどやめられないことを卒業する方法(断酒9年目)

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性は男女とも死ぬまで永遠のテーマなんだと、改めて学んだ正月です。

生きる=ほっとけば100%煩悩

 

こんにちは。木村悦子です。(^-^)

 

個人的な話で恐縮ですが、正月から様々なドラマに接しております。 

生きる人と死ぬ人と、生命真っ盛りの人と…本当色々ありますね…

 

どの話にも「その苦しみを抜けるには…?」と思わずにおれません。生まれたら生まれたで、生きていれば生きているで、死が近づけば当然に。ただ生きるだけでなく、幸せに生きたいと願うのは皆同じです。でも本能のまま快感を求めると

 

おいしいものを食べたい、金が欲しい、妻()はいるがあの女()とやりたい、あいつが邪魔だ殺したい。どれも本能的に気持ちがいい。実行は別にして自然にそう思う。

 

いい事と悪い事、快感は圧倒的に後者が上

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一方で掃除をすると気持ちいい、寄付をすると気持ちいい、こちらは砂漠で飲む水のようなうまさがありますが、悪い事が酒の味ならこっちは水の味、うまいはうまいがパンチがない。(飲み飽きず生存に不可欠なのは絶対に水なんですが…)

 

私達にとっていい事なんかより、悪い事、いけない事の方がずっと鮮烈に快感がある。

 

つまり本能を野放しにする事は危険で、一種のブレーキとして法律もありますが、とても本能的な強い衝動にはかなわない。だから、新聞から殺人、盗み、淫行のニュースは無くなりません。

 

快感とはそういう怖ろしいものですが、たまたま私の断酒の話が出たので、今日は快感からの卒業法について思うところを書いてみます。

 

意志の力で卒業はできない

飲みだすと止まらなかった 何でも良かった(日本酒は悪酔いするので混ぜないようにしていました)

私はお酒をやめて今年で9年になります。一言で言うと20代に大量飲酒の癖がつき、その過程でアルコール依存症になり、治療法が断酒しか無いと知り、30過ぎで止めました。

 

お酒を止めたと話すとよく「すごい意志ですね」のような事を言われますが、誤解です。

 

アルコールに限らず肉体的に気持ちいい事は色々ありますが、なかなか意志の力だけで止められるようなものではありません。タバコを始めとした薬物、性交渉、ギャンブルなど、対象は異なれど、何かしらの快感への依存気味の人は少なくないでしょう。

 

卒業したければ、飽きるまでハマろう

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私が経験した「卒業」は現状タバコとアルコールだけです。が、自身の経験と知人実例から、快感をもたらすものを本気で止めたければ、結局はそれに飽きるまでハマることが一番確実のようです。

 

ちなみに私にその実例を見せてくれたのは恩師のお坊さんで、藤川清弘和尚(故人)です。

 

藤川さんのことは時々、当ブログでお話させていただいていますが、もともとはバブル期のいわゆる地上げ屋、不動産業で財を成した実業家でした。

 

まず自分の欲や弱さを認める(ごまかさない)こと

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アル中で母親に暴力を振るう父親を憎んでいたのに、自分も立派なアルコール依存症に。結婚後も常に愛人がいて経験女性1,000人以上。タイでお気に入りの遊びはハイクラスホテルでの乱交(→出入り禁止に)交友は幅広くこの世の明るい側の人から犯罪者まで。

 

今時こんなギラギラした人珍しいかもしれませんが、「金が欲しい、女()が欲しい」は万人の欲望です。藤川さんは己のそれをごまかしませんでした。自分が欲しいものはすべて手に入れたのです。

 

私も自分の欲望をごまかす人間を信頼できません。自分の本音(れが世間的にどれほどみっともなくても)を正直に認める事も一つの強さです。私自身も藤川さんと同じで、大変欲深い人間だからでしょうが…

 

ちなみに私は仏教が好きなので、仏教関係の知人も結構いますが、これまでの人生、一見さとり澄ました人ほど実態はとんだ俗物ばかりでした。

 

近年はその中に尊敬する恩人まで現れ、正直淋しい気持ちもありましたが、年取るってそういうことなんだなあと…(そもそも在家なんだから、俺は女とやってないとかエエカッコする必要ないのに…独身同士、誰に迷惑かけるでなし)

 

本当大人になり知りたくもなかった人間の実情をますます知っておりますが…

 

そんなことで、私が今迄生きて来て、本当に色んな欲を「卒業」していた人って片手で数えるほどしか思いつかないんですが、藤川さんはその数少ない一人でした。

 

女には本当に飽きていた師 

タイへ行くとあまりにむき出しの売春が展開しておりショックを受ける 私は女なのでその凄まじい感じが苦しい。夜になると繁華街がそうなる。

特に女!本気で飽き飽きしていましたね。()

我慢してるんじゃなくて、本気で「もういい」という感じでした。

 

よく和尚いい子紹介しようかと聞かれ、もう縦に割れてるの飽きたから、横に割れてる奴現れたら紹介してくれや、とおっしゃってました。

 

もちろん、そのての欲が消えたわけではない事も隠さず話してくれました。ただ、すでにその衝動に身を任せない境地には達しておられました。出家してからは本当に後戻りされなかった。故人の性格からも、嘘つきじゃないところが本当に信頼できました。(そもそも女好きを隠してはいなかった)

 

持ったら掴んでしまう、持たないからいい、本当に自由、今が一番と、その話をする時、心から晴れ晴れした風情でした。

 

これは、ありそうでなかなか無い事です。

 

性欲は人間最大の本能のひとつでしょうが、個人的によく読む戦時中の話から現代の幼児ポルノ摘発、知人の不倫話に至るまで、この年になっても私は男の凄まじいそれに驚かずにおれません。

 

特に知人のそれは余計心に堪えるもの有り。(今度会った時どーゆー顔してればw)またそれが世間的には偉い人だったりして…全然関係ないんだこれが

 

今更ながら、私に男は性衝動の奴隷のように思えます。女も女で別の形での奴隷でしょうが…

 

もちろん酒にも金儲けにも興味を失っていた

東南アジアの女の子

藤川さんに話を戻すと、もちろんお酒も卒業されていました。(上座仏教は不飲酒戒があります)

 

金儲けも、戒律にそもそも「比丘はお金を自分で持っちゃダメ」なんてのもあり。一体どうやって生きるのという感じですが、住居からその日の飯まで有縁の寄付者が支えておられました。(今更ながら、日本でそんな加工されない初期仏教スタイルを貫く所が、死ぬまで無茶かつ偉人だったと思います)

 

それで何するといえば、朝から晩まで全国の悩む人の相談に乗っておられました。カンボジアだか、東南アジアの有縁の子を日本に連れて来て案内してあげていた事もありました。気が付けばほんものの聖人になってしまっていたのです。

 

悪い事を沢山できる人は、善い事も沢山出来るんだと教えられました

 

卒業は意志ではなく業

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路上で寝るのはアル中に自然な事\(^o^)/レイプされなかった事、本当にありがたい


そういう実例を見ているので、本当にきれいに何かを卒業したければ、飽きるほどそれにハマることしか、確実な方法は無いだろうと思っています。(特に男の性欲!そうじゃない人は結局みんな卒業したフリしてる奴でした!!)

 

恥ずかしながら私も一生分の酒を飲んだ自覚があります。そして、その美味さ以上に、虚しさ、苦さ、自己嫌悪、不快感、吐き気、二日酔い、恥、自覚できる脳の劣化、知らない男に後をつけられた恐怖、実際に生命の危険、驚いて真っ白になるほどの己の醜さ…など負の経験を嫌というほど味わいましただから「もういい」と心から思ってやめられました。つまり、

酒を止められたのは、意志の力ではないんです。
縁が切れた、と言う言葉が一番近いように思います。
やめるの、全然大変じゃなかったですから…

 

まだタバコの方が数回失敗したりして、こっちのが意志の力って感じでした。それももうずいぶん昔になり、歳月に驚いておりますが…

 

四門出遊=快感からの卒業プロセス

The Four Sights Siddhartha began to question life.Life of Gautama Buddha (from Birth to Renunciation)

シッダルタは人生に疑問を抱き始めた。

彼は御者のチャンナと2輪馬車を駆り、4つの門より出でて(病人、老人、死人、出家者を見て)納得した。

改めて、お釈迦様のエピソードは本当に良く出来ていると思わずにおれません。

 

小国ながらすべてに恵まれた王子として生まれ。金銀財宝、乳母に高等教育、賢さと健康、ふんだんな娯楽美しい妻、世の人が願うすべてを持っていた。だからこそ、それだけで幸せになれないと知り全部捨てた。(…ことになっています)

 

藤川さん、自身の体験、さとったようで真っ赤な嘘だった多くのニセ者を見聞きして、これは人間が何かを卒業する時のリアル描写ろうと感じます。

 

文字通り、私達は飽きるほど味わってみないと飽きられないのだろうと思います。特に、本能が気持ちいいことを…

 

以上から、酒、ギャンブル、人に言えない性関係まで、止めたいと思っているのに何かを止められない人は、いっそ覚悟を決めて一度それにトコトンハマる事をおすすめします。

そうすれば遠からず本気でそれに会いたくも無い見たくも無い日が確実にやってくるでしょう。その日があなたの「○○卒業の日」です。

  

そんなこと無理??まぁまぁ…

 

そうでしょうが、この療法にはプラス面もあります。少なくとも自己嫌悪で自分を責める事は無くなる。対象は何にしろ、そんなに好きなら一度思う存分味わってみたらいいじゃないですか。第一そんなに自分を責めたら自分がかわいそうでしょう。

 

それもあなたの縁ではないでしょうか。

人と同じように、その快感にも何か意味があって出会っているでしょうから…。

本能的快感には限界がある

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文字通り煩悩即菩提。ぼんのうの大きさは、そのままさとりへのエネルギーに直結しているようです。

出家とは究極の「本能的快感からの卒業」でしょうが、ありあまる煩悩をすべて叶え、それゆえ捨ててしまった師に憧れはつきません

 

出家がゆるぎない人に接すると、本能的快感は、追い求め求めた果てに卒業せざるを得ない、つまり果てのあるものなんだと感じます。本当に幸せになりたければ、欲を満たしていくプロセスはたぶん途中経過でしかないのだろうと。

 

とはいえその経過をすっ飛ばすわけにもいかないようです。大変な事ですが、卒業までには相応の授業を受けなくてはいけません。相応の授業料を支払って…。

 

私も自分のしたい事はすべて実現させる予定です。師のようにその先にしかない境地に達してみたいからです。果たして生きているうち辿りつけるか、解りませんが…

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コメント

  1. 万莉 より:

    深い・・のでアップされた日から何度も何度も読み直しております。
    何かを書き残したいと思いつつも、一番最初読後に感じたコメントを残します。
    「どうもありがとうございます、そしてごめんなさい・・」です。
    心、回復なさっておられたら幸いです。
    お前に言われたくないわ(爆)でしたらすみません(滝汗)

    • kimura etsuko より:

      万莉さんこんにちは(^^)/「心が堪えた」ってそんなに気にさせちゃったんですね!こちらこそすみません。
      芸能人じゃなくて知人だとウワッ生生しいなオイ( ̄Д ̄;;みたいな。その程度の意味ですから。
      「まさかあの人が…」とは思いませんでした。ご本人のキャラからはいかにもありそうなことで。
      どうコメントしていいかナニがアレですが、現状はそんな感じです。