これまで訪れた江戸三十三観音寺の中でも特に美しい玄関だった。大黒さんは相当な大きさ。
こんにちは。木村悦子です。(^^)
梅が咲き、まだまだ寒いながらも春の気配がうれしいです。
文京区の「江戸三十三観音霊場」五ケ所巡り、二ケ所目の「大円寺」です。
前回ご紹介したお七の「圓乗寺」から徒歩5分といった所。
材木屋さんの角に目印「ほうろく地蔵尊」
本当は大圓寺と旧字体で書くようでした。(壱萬圓、弐萬圓の圓)
江戸三十三観音二三番
入って正面が地蔵堂 何やらいろいろ陳列され詰まった感じ…、インドのキオスクを思い出す
↑こういうの
向かって左手。境内はけっこう奥行あり。
お地蔵様に接近。
山盛りの千羽鶴とマフラー、大切にされている気配。頭にかぶっておられるのは「風呂桶」ではなく「ほうろく」というお皿です。
お盆の迎え火、送り火やお茶焙じに使う「焙烙(ほうろく)」を頭からかぶっておいでです。
由来は八百屋お七の灼熱の苦しみを自ら受けられたと…(ナゼ?(??))ここにもお七が。
前回の「円乗寺」同様、文京区のお寺はお七の影響が大きいことは間違いないようでした。
▼前回訪れた「円乗寺」
十一番 圓乗寺(文京区)天台宗 ルージュのお七地蔵(怖いの好きおすすめ)
お寺に仏像を含む不可解なオブジェがあることは普通なので(失礼)、気にせず本堂へ。
このお寺で印象深かったのは仏像ではなく、この敷地内の空間でした。
お寺である以上当然かもですが、きれいに掃き清められ、文字通りチリ一つない感じです。
もちろん飾り立てるより難しく上級のオシャレ。
ごめんくださぁ~いと戸を開けてたまげた!こんな胡蝶蘭と大黒尊が玄関正面に。
玄関先で御朱印を頂くのを待つ間、失礼ながらビックリしてその辺「がん見」しました。。
こんな玄関がきれいなお寺も珍しいなと思ったんです。
清潔なだけじゃなく、それなりに物も置いてあるんですがそのほどが良くて…
きれいなシクラメン2鉢
向かいにも黄色い蘭の仲間のような花(名前わからない)
ただ美しい自然(スズメ)を写した写真も好ましい
棚の上にホコリ、あるわけない
出ている靴は一足のサンダルだけ
そしてゴージャスな正面の大黒尊
無駄なものはありませんが、かといって今はやりの「ミニマリスト」まで行き過ぎてません。
禅宗の坊さんの生活は超ミニマリズムですが(桶一杯の水で洗顔済ませたり…)、あったほうがいいものまで削除はしていない。
そもそも生花と芸術品(オブジェ、書、写真)は汚い場所には映えません!
それが映えていたこの玄関、個人的にかなり惹かれるものがありました。
こんな美しくほどのよい空間に住みたいなあ。
でもそのためには、当然
- 毎日玄関の掃除必要
- 靴は必要最小限の数
これを維持する生活そのものが修行ですね~( ̄▽ ̄;)
お寺らしい空間ありがとうございました。拝
観音様のお像は拝めませんでしたが大いに満足し、次のお寺へ向かいました。
曹洞宗 金龍山 大圓寺
聖観世音菩薩
113-0023 東京都文京区向丘1‐11‐3
- 東京メトロ白山駅から徒歩5分
- 東京メトロ本駒込駅から徒歩5分